監禁ゲーム~REBOOT~
第2GAME"BLOOD BOX"
2008年 11/27

護送車が山奥に着く頃には、すでに零時を回っていた。

真夜中の山奥。

かなり不気味だ……

尚且つ、倉庫となれば奇妙さもでる。

「この中にあるんじゃろうな!」

鬼畑はマシェリエスに銃を突き付けた。

「あぁ……ありますよ。」

マシェリエスの異様な冷静さに、違和感を感じた鬼畑。

「……倉庫の番号は?」

「………0117です。」

さっそく捜査員の1人は、ダイヤル式キーに数字を合わせた。

「カチャッ」

鍵が開いた。

捜査員全員、各自の銃を構えた。

鬼畑は後ろからマシェリエスの頭に銃を突き付けたまま。

それを囲むように、捜査員が並んでいる。

そして……

「ゴゴゴ……」

錆びた扉を、捜査員2人が開けた。

中には……

「……待ってましたよ。」

帽子にコートを着用している、1人の男。

その瞬間……

「パンッ…パンッパンッ……」

辺りから銃声音。

「グッ…ハ……」

紅い血が宙に舞い散る。

倒れる捜査員。

突如の出来事に混乱する鬼畑。

「……な、なんじゃこりゃぁぁあっ!?」

叫ぶことで我に返る鬼畑。

気が付くと、マシェリエスはすでにいなかった。

30人いた捜査員も、わずか10人あまりになっていた。

「うぉぉおっ!!」

警察指定銃とは、程遠いぐらい大きな銃を両手に構え、鬼畑は無我夢中で撃ちまくる。

これが鬼畑スタイルなのだ。

コントロールはないが、力強い銃使い。

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