海と桜の奏 ~Pure・Harmony~
歌っている内に段々緊張が解れたらしい桐生は、笑顔で歌い続けてる。


プロ顔負けのキレイな歌声に、何時間でも聴いていたい気持ちになる。


それ程桐生の歌には………魅了されるんだ。


「また明日…会おうね―――――…」


ジャン……ジャン!


桐生が蝶と水のラストを歌い終わり、オレもピアノを弾き終わる。


シーンとした静寂が、音楽室を包んだ。


「………」


「………」


オレも桐生も、一言も話さない。


イヤ……オレの場合、“話せなかった”が正しかったのかも………しれない。


「―――スッゲェッ!!」
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