海と桜の奏 ~Pure・Harmony~
カリカリとノートにシャーペンを走らして、なぜかニヤけてる哲兄の視線を避ける私。


「イヤァ……恋っていいなぁ。青春だよな!!」


ブッ!


哲兄が元気良く口から出した発言に、喉の渇きを潤す為に飲んでたオレンジジュースを吹き出した。


「恋?恋って何の事?哲兄。青春って?」


私が口の周りを拭ってる間、何も分からないらしい総が、哲兄に純粋な瞳を向ける。


「んーーー?いいか総。海はな、きっと男関係の事で何か発展が――…「キャーー!キャーー!!//////」」


急いで哲兄の口を塞いで、部屋の隅に連れて行った。
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