海と桜の奏 ~Pure・Harmony~
左隣の席の女の子の言葉に苦笑いを浮かべ、教科書やノートを机に入れる。


窓からは日光が射し込んで、教室をポカポカと暖めていた。


皆様こんにちは。


私は桐生 海《きりゅう うみ》、1ヶ月前に中2になったばかりの13歳です。


「海、アンタはカワイイんだからもっと積極的に話しかければ、彼氏とか出来るんだよ!?」


「か、彼氏!?いいよ別に彼氏なんか!!」


マジメな顔で衝撃発言をして私を戸惑わせるのは、外山 アイ《そとやま アイ》。


私の小学校からの親友で信頼感溢れるしっかり者で、顔は高校生でも通じそうなキレイ系。
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