海と桜の奏 ~Pure・Harmony~
感動的なピアノ演奏を聴けたお陰で、私のテンションは珍しい程アップ状態に。


暫くはしゃいでいると、桜土君がピアノのイスからガタンと立ち上がった。


「サンキュー桐生……そこまで褒めて貰えたの初めてだ。マジありがとう………」


大きな手で、優しく頭を撫でられる。


それで我に返った私は、みるみる大人しくなってしまった。


「す、すみません………はしゃぎ過ぎちゃいました…//////」


スカートを握り、俯きながら一応謝る。


この日から…私と桜土君の関係は、劇的に変わる運命になったのだった。


帰んなくて良かった!
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