海と桜の奏 ~Pure・Harmony~
“何イライラしてんだ?”と不思議そうな俊哉と虎を無視して、机のイスにカバンを放り投げた。


ったく……コイツ等は………


今までの幸せだった気持ちを返せ!


「アレ?お兄ちゃん、何かいい事あった?」


「えっ?」


「怒ってるけど、どことなく嬉しそうにしてるから……いい事あったのかなーー?って」


ズバリ当ててしまった氷翌に、言葉が出て来なかった。


やっぱり妹だな……姉さんには劣るけど、オレの事見抜く力は長けてる。


「んーーーっと……人魚に会った」


「「「ハッ?」」」


見事に揃った他3人のリアクション。
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