【短編】~桜便り~

手を繋いだら、何も話せなくなってた、あたし達。


夕日が凄くキレイで、時間が止まってしまえば良いって、本気で思ってた。


バスケ部だったあっちゃんの手は、大きくてあったかかったョ。


一時間。


そう決めて、初めてのデート。


彼氏も居たし、それなりに経験もあったあたしが、あんなに純粋で居られたなんて…


あっちゃんじゃなかったら、忘れていたと思うんだぁ。



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