明日目が覚めたら
1章 旅立ちの時
「手に入らないのならば、殺してしまえばいい。」


アセンダルフ国の第一王子を愛してしまった

魔女ユレイヒは其の夜王子の寝室へと忍び込んだ。

美しい王子

優しい王子

傍にいられるだけでよかったのに

明日、隣の国の姫と婚礼の儀が行われ

王子がこの国の王となる。

人のものになってしまうなら

いっそ

殺してしまいたい。

月も星も見えない漆黒の闇に

鈍く浮かび上がる刃物が

ゆっくりと王子の喉元めがけて振りおろされた。


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