明日目が覚めたら
夜が明けて、ウルルの部屋から出てきたサンドラが

廊下でアレクと鉢合わせした。


「よ、心配かけたな。」


「は?」


!!

言葉にならない浴びせながらアレクに掴みかかった。


「姫さまがどんなにか心配したのか分かってるの、

 あの方の落胆ぶりをあなたは知らない!

 アレクがサラの店で

 あのような醜態を見せたにもかかわらず、

 ろくに食べることも、寝ることもせず、

 ただあなたが帰るのを信じまっていた。」

半泣き状態のサンドラの勢いに押されながら、

アレクは

「ちょっと待て、あのような醜態とは何だ。」

引っかかった言葉を問い返した。

サンドラは顔を赤らめた。

「そんなこと、女の私にはとても言えぬ。」


「なっ???」

アレクは踵を返して、

サンドラの部屋だったドアを開け放った。

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