明日目が覚めたら
「ああ、もう、お尻痛~いい。」

「少し休憩取りましょうか。アレク!

 呼んでまいります姫様は少し休まれてください。」


ブレアム城は切り立った崖の上に立っている。

城の基礎は山を削り出し利用してある。

急傾斜で悪路のため、馬に乗っていても居心地が悪い。


「どこもかしこも石だらけやんなっちゃうわ。」

馬を走らせ戻ってきたアレクが、

愛馬ルルから降りて、座り込んでるウルルに

頭の上から悪口を降らす。


「根性なし、、」

ため息をついてウルルの隣に座り。

「ほら、ここに座れ。」

自分の膝を叩いた。

「は、何いってるのよ。」

「尻が痛いんだろ。座っていいから。」

「う、、」

アレクの膝にちょこんと座ると、

アレクがグイとウルルを引き寄せマントで頭の上に日陰を作る。

「少し眠るといい。」

「う、、そうね、ありがとう。」

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