オレンジ・ドロップ

 待ち合わせ時間まで、私達7人はともに行動した


 「あれ? そういや何でサヤ此処にいるの?」

 不意に思い出したのか? 加藤くんが尋ねてきた


 「えっ!?」


 「だって、サヤと槙……「うわ~っ!!」

 思わず大きな声で遮る


 「どうしたの?」

 凛ちゃん


 「なんでもない」

 私は加藤くんに顔を向け人差し指を口の前にかざし小声で答える


 「なんか勘違いしてるみたいだけど私、槙村とは付き合ってないよ」


 「そうなの? だってあの時……」


 「うん、電話は架かってきたよ。それだけだから。あと、電話の事は誰にも言わないでね?」

 彼はそれ以来その話をする事はなくなった




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