オレンジ・ドロップ

 一つの家の2階の窓から顔を覗かせているのは

  !!!

 笑顔の荻野くん

  そういえばここ

  彼の家の前だ

 凄く嬉しかった

 けど

 凄く急いでたってのもあって、私は何も言えずその場を通り過ぎた

  ごめんね


 それ以来どんなにこの道を通っても2階の窓が開くことは無かった

  やってしまった 

 どうしようもない後悔だけが頭に残る




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