片想いだったね
「あ……。」
まっすと部活が終わった帰り道。
岬ッチとみほちゃんが二人乗りで帰って行く姿を目撃しては、また堪える。
無理しないで?
沢先輩が言ってくれたあの言葉にホッとはしたけど、無理しなかったら私の涙はずっと流れてきちゃうよ。
心の底から悲しいと、どうすればいいかわからないね。
夕焼けの空。
岬ッチとみほちゃんが二人乗りをして帰って行くところをただずっと見ていた。
秋が始まる少しひんやりした風を涙が流れたほっぺたで感じていた。