片想いだったね
「じゃ、私先に部活行ってるよ。」
「ダメ!」
「え...?」
「お願い、いて?」
まさかさっ!と心の中で叫んだけど、まっすの頼みで人の告白の立会人になってしまった。
緊張が伝染してしまった。
私まで心臓が早い。ドキドキして、胸が痛い。
何より、まっすがフラれたらもっと私の胸が痛い。
雰囲気で察したのかあの冷たいオーラを放つ
内山でさえ、緊張してホウキを足で蹴って誤魔化そうとしていた。
ここにいる三人が、
皆、ドキドキの頂点だった。