片想いだったね


翼とまっすが私を探していて、放心する私をどうしたの?と聞く前に、岬ッチの姿を二人とも見つける。



「美紀……たまたまだよ、きっと。ホラ?みほちゃんて誰とでもってところあるじゃん?」


「同じ班の奴らもいたから班で見てたんだろ。」



慰められれば慰められる程、涙腺が緩んできそうになるよ。


わかってるもん。


岬ッチから進んで一緒にいたわけじゃないよ。


私だって岬ッチを誘えばきっと一緒に夜景を見てたハズだもん。


ちょっと……、


遅かっただけなんだから……。






私が岬ッチを見つけられなかっただけなんだから。




私が遅いだけだから。







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