冷血ボーイ




「おい、ひま」



あ、れ。

これ…、玲央くんの声に似てる…。



でもでも、玲央くんが

あたしのクラスにいるわけないし!



でも…、玲央くん以外

あたしのこと“ひま”って

呼ぶ人なんていない…。



あたしはドキドキしながら

ゆっくり振り返った。



「…玲央くんっ?!」


「いつまでたっても裏門来ないから

捜したんだけど」



< 106 / 312 >

この作品をシェア

pagetop