冷血ボーイ
あーもう。
泣いちゃうよ…。
目に溜まった涙のせいで視界が軽くぼやけてきた。
「俺、年下だから頼りないのはわかってるんだけどさ…。男だし変なとこ見せたくないって思ってさ」
年下とか、そんなの関係ないじゃん。
あたしたちは、あたしが年上で、玲央くんが年下って関係に納得して付き合ってるんだもん。
そんなの、関係ないよ。
頼りないなんて、ない。
「ほんとはすっげぇひまに甘えたい。ずっと、ぎゅうってしたい」
いつも甘々な玲央くんがさらに甘々になったような言葉…。
泣きそうになりながら、そう言った玲央くんが、すごく愛しい。