冷血ボーイ





あーもう。

泣いちゃうよ…。




目に溜まった涙のせいで視界が軽くぼやけてきた。




「俺、年下だから頼りないのはわかってるんだけどさ…。男だし変なとこ見せたくないって思ってさ」




年下とか、そんなの関係ないじゃん。




あたしたちは、あたしが年上で、玲央くんが年下って関係に納得して付き合ってるんだもん。




そんなの、関係ないよ。

頼りないなんて、ない。




「ほんとはすっげぇひまに甘えたい。ずっと、ぎゅうってしたい」




いつも甘々な玲央くんがさらに甘々になったような言葉…。




泣きそうになりながら、そう言った玲央くんが、すごく愛しい。




< 239 / 312 >

この作品をシェア

pagetop