冷血ボーイ



「ん。どうぞ…」



シュシュを玲央くんに渡すと

あたしの首筋に向かって手を入れて

長い髪の毛をひとつに束ね始めた。



わ…あたし…玲央くんに

髪結ばれてる…?

この、体勢で…?



もう一度、あたしが玲央くんの

足の間にいることを再確認する。



それに、たまに玲央くんの吐息が

あたしの耳にふわってかかるの…。



きゃぁ〜〜っっ、なんかなんか…

照れる…、照れるしかないっ!


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