～校内恋愛禁止ですっ!!～

「須藤くん、ちょっといいかね」

「あ、なんでしょうか……?」



頭に見事なバーコードを生やした教頭先生だ。



「どうだい、ちょっとは新しい環境に慣れたかい?」

「まぁまぁですかね……」

「仕方がない、いままで女子高に勤務していたのだからな。困ったことがあったらなんでも聞いてくれよ」

「お気遣いありがとうございます」



頼もしい教頭先生だな……。



「ところで君に部の顧問をやってもらいたいのだが」

「えっ、でもそんな急に……」

「これもここに慣れるためだ。やってみてもいいんじゃないか」

「はあ……」



お偉いさんからのお願いだしな……。

さすがに断るわけにもいかないよ。

仕方なく承諾した。