~校内恋愛禁止ですっ!!~

「じゃあどうして?」



どんどんと近くなっていく2人の距離。

ちょっとずつ後ろへ下がって、すこしでも離れようとした。

しかし背中はドンと家の塀にぶつかった。



もう逃げようがない!!



あの朝のように。

また視界がすこしずつ暗くなっていく。



もしかして、また!?



「やだ!!やめてよ!!」



泣きそうな声で私は叫んだ。

しかし視界はいっそう暗くなっていく。

ポロリと涙が零れた目を思いっきり瞑った。
< 70 / 122 >

この作品をシェア

pagetop