あやなき恋



「あらあらすっかり仲良くなっちゃって」



レストランに着いて車から降りる頃には



私と誠治くんは意気投合していた。



「いいことじゃないか。さ、中に入ろう」



松原です、とウェイターに声をかけて、私たちはお店のなかに入った。



ほどよく静かで夜景のきれいな所だった。



ドラマみたい。



こういう場所でそういう話するもんなんだね。



私はのんきに考えていた。



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