Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~


【おまけ】


「パパ、これおみやげだよ」


家に帰って陽菜が俺に小さな包みを。


「パパこないとおもったからひながえらんだの」


「ん、サンキュー」


包みを開けると…


「これ…」


ストラップらしいが茶色く平べったい物体。


いったいなんだ?


「サンショウオだよ」


「サ、サンショウオ?」


「うん。すいぞくかんにいっぱいいたんだよ」


「パパ、サンショウウオだよ」


涼に水族館のパンフレットを見せられて


「あぁ、サンショウウオか」


だけど何故にサンショウウオを選ぶ?


「うん、パパにぴったりだとおもって」


「……」


これのどこが俺にぴったりなんだ?


志織と涼を見ると…笑いたいのを我慢しているのか鼻がヒクヒクしてるし。


「パパ、シュマホにつけて」


「……」


これをつけるのか、俺のスマホに。


「パパはやく」


陽菜が俺のポケットからスマホを取り出しニコニコ笑顔で『はや く』と急かす。


志織と涼は…顔を背けた。


「パパ」


「あ、あぁ」


仕方ない。


渋々取りつけると


「わぁ~パパかわいいね~」


「……」


これのどこが可愛いんだ?


「アッハハハ…」


涼が我慢できなくなったのか顔を真っ赤にして笑う。


「おにいちゃん、どうしたの?」


「な、なんでもないよ。ね、ママ。アッハハハ…」


笑い崩れてるし。


「えっ?あ、う、うん。きっと涼に笑い虫が…フフフ…」


ついに志織も笑い出した。


「わらいむし?へぇ~でもおにいちゃんだけじゃなくママにもいるんだね、パパ」


「そうだな。きっとママにはでかい笑い虫が引っ付いたんだな」


俺が言うと涼はまた


「ギャハハハ…で、でかいわらいむしだって」


ますます笑い、涙まで流してるし。


「お、おなかいたい」


笑いすぎだ。


「たいへん!おにいちゃんのおなかのなかでわらいむしがあばれてるよ」


「ギャハハハ…ひ、ひな~これいじょうわらかさないで。アハハハ…」


のたうちまわってる。


その横で志織もケラケラ笑い転げてるし。



< 1,721 / 1,863 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop