Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~



2月3日


今日は節分


仕事帰りに涼を迎えに行ってスーパーへ


「ママ、これみて」


「うん」


チャイルドシートに座らせたら涼が鬼のお面を鞄から出して見せた。


「これ作ったの?」


「うん。いろをぬったの」


「上手に出来たね。青鬼さんなんだ」


「うん。おんなのこがあかおにで、おとこのこがあおおにをつくったの」


お面を鞄に入れて


あれ、鬼のお面って…


鬼って豆をぶつけられる方だよね。


「涼」


運転席に座り、バックミラーを見ながら


「なあに?」


「涼達みんな鬼になったの?」


「ううん。おにはね、えんちょうせんせいだったの」


あ、そうですか。


「じゃあ お面は?」


「おめんはね、おうちでまめまきするときにって」


お家で豆まきね。


鬼は…


やっぱり…


「ママ」


「あ、はい」


「りょうね、ほいくえんでいっぱいまめまいたんだよ」


「よかったね」


「おもしろかったよ。いえでもいっぱいまくね」


「そう…だね」


やっぱり鬼はいるのよね?


大丈夫かしら?




< 323 / 1,863 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop