Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~



7月7日


今日は土曜日。


で、私達の五回目の結婚記念日。


今日、明日は週末でお休み。


保育園もお休みなので、あの思い出のホテルに一泊で行くことに。


あの部屋がちょうど取れたし…


涼は海へ行けるって聞いただけで大喜び。


ただ、また熊五郎とペン太郎を持って行くのはどうなのよって感じなんだけど。


チャイルドシートに座ってご機嫌さんで昨日保育園で歌った『七夕』を恭介さんと私に聴かせてる。


何回もリピートするから恭介さんも苦笑いしかないわ。



「涼」


「…きんぎん…ママなあに?」


「涼は保育園の七夕飾りの短冊に何てお願い書いたの?」


涼の保育園では大きな笹で七夕飾りをする。


字はまだ書けないけど短冊に絵でお願い事を描く。


「うんとね、りょうはね、おうちにもまぁくんみたいなあかちゃんくだしゃいって」


へっ?


「ククク…涼、それクリスマスにサンタクロースにお願いしたんじゃなかったか?」


「うん。だけどサンタさんはあかちゃんじゃなくてパチョコンくれたでしょ。だからこんどはおほしさまにおねがいしゅるの」


「そうか。涼はそんなに弟か妹が欲しいのか?」


「うん。あかちゃんがきたらね、いっしょにあそべるでしょ」


「そうだな」


ミラー越しに私を見てる。


はぁ~


何だか恭介さんの目が妖しく光ったのは気のせい?




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