Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~



ドン!


「キャッ!」


誰かとぶつかった。


「す、すみません。大丈夫ですか?」


ぶつかった相手は持っていた書類をばらまいてしまい慌てて俺も拾い集める。


集めた書類を渡して


「あ、ありがとう。大丈夫よ。ごめんなさいね、よそ見をしていて」


「……」


「そちらこそ大丈夫?」


あっ!


「はい、大丈夫です。失礼しました」


「貴方…新入社員さん?」


「は、はい。営業に配属されました森山です」


「あ、私は高藤です。営業は大変だけど頑張ってね。みんないい人ばかりだから」


「はい」


「お~い高藤」


「あ、ごめんなさい。じゃあ」


高藤さんは呼ばれた方へ急いで行った。


彼女は何処の課なんだろう。


研修の時にも見かけなかったよな。


たぶん…てか先輩に違いないんだが、めちゃめちゃ可愛い。


あんな可愛い人この社にいたんだ。


先輩女子もそれは美人揃いだが可愛いと言えるのは今の高藤さんが一番だ。


お近づきになりたい。


デスクに戻り仕事をしてるんだが、目は知らぬ間に企画課で話してる高藤さんを見てしまう。


あ、高藤さんが用事を済ませたようで此方へ


目があった!


ニコッと微笑んで部屋を出て行く。


か、可愛い!



しかし、それから彼女を見かけることはなかった。


彼女の部署は何処なんだろう。


新人の俺が先輩に聞くのも変だし。


だけど同じ会社なんだからいつかは会えるよな。



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