Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~



「う、う~ん」


陽菜が起きました。


「あ、おにいちゃんママは?」


キョロキョロしてます。


寝ぼけてるようです。


「ひな、いまはでんしゃ。もうすぐつくよ。おじいちゃんたちおむかえにきてるよ」


「おじいちゃん…うん」


やっと思い出したようです。


また愚図られたら嫌なので飴を口に入れました。


「おいちいね~オレンジだね」


満足そうです。


暫くは大人しく飴を舐めてたかと思うと


「おにいちゃん、ちりとりしよ」


えっ?しりとり?


しりとりは陽菜のマイブームです。


「りんご」

「ごりら」


陽菜が


「つぎおじちゃんね」


「えっ?俺もやるのか」


「うん」


「しようがねえな。じゃあ『ラッパ』」


おじさん、すみません。


陽菜に付き合わせちゃって。


ーー





「坊主、もう着くぞ。降りる用意は大丈夫か?」


あ、リュックを背負い陽菜の手を引いて席から立って


「おじさん、ありがとうございました」


「あいがとごじゃいまちた」


「気をつけてな」


「はい。さよなら」


「バイバ~イ」


おじさんと別れて電車を降りると







< 752 / 1,863 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop