無口彼氏と遠恋中


「あのさ……10時ぴったりは疲れる」

「あっ…ご、ごめん」


……あー、また怒らせちゃった…。


電話の向こうで溜め息が聞こえて、なんだか泣きそうになる。


明日からは、10時ぴったり止めよう……。


「…今日ね、クラスで委員決めがあってね?」

「…うん」

「あたし文化祭委員になったんだ」

「…ふーん」

「そっ…それでね、うちのクラスメイド喫茶やるんだよ!」

「…へー」


……ど、どうでもよさそう。
ていうか全部生返事って…。


…まぁ、これもいつもの事だ。
真琴があたしに関心ないのは、いつもの事……。




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