キミと僕の証



次の日。



「和くん!」


「さくら!ありがとう来てくれて」


「うん!あのさ、和くんって兄弟いる?」


「いるよ。弟がひとり。 って言っても双子なんだけどね…」


「もしかして、研修医の尾崎 知哉先生?」


「知ってるの?」


「うん!」


「うちの家は、この通り家族みんな医者だからからだの弱い僕だけが取り残された感じで…」


「そうなの??」


「え? 僕の祖父がこの晴丘大学病院の院長だよ!父は副院長… 祖母は看護婦長で、母は祖父の秘書なんだ。弟は後継者の一人として医者を目指してるんだ。」


「は…初耳…!!!!!!」


「そっか、僕はてっきり岡野先生から
聞いてると思ってた。」


「和くんは医者にならないの?」


「僕じゃ無理だよ。
体弱いし、とてもじゃないけどなれないな」


「そっか…」




















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