卒業 ―ずっと、一緒だよ―
次の日から。
私は、阿美にいじめられなくなった。

阿美のいじめの標的は、莉絵に変わった。

私がされた、同じことをされている莉絵――。

――やめて、と席を立った私を、阿美はにらみつけた。

(分かってんの? 理緒。)

その目はそう言っていた。
私は、莉絵のところへ踏み出すことができなかった。
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