卒業 ―ずっと、一緒だよ―
――呆然として家に帰ったのを覚えている。

私たちは何もしなかった。
何も、起こらなかった。

…そう、思おうとした。

校舎の上から莉絵が落ちる。

そんなこと、普通には起こらない。

あんなことなかった、全部空想…。

でも。

翌朝のニュースは、「現実」を伝えていた。
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