運命‐サダメ‐



まだ何も知らなかったあの時から、この想いはどこかにあったのかもしれない。


それが今、表に出て来ているのかもしれない。


もう1つの想いと共に。




彼は私に、“全てを教える”と言った。


それで、この前と今日の真相が分かるかもしれない。


ただ、今となってはそれを知ったところで、警察に行くつもりはない。


彼を突き出すような真似はしたくなかったし、黙っていたことで私の立場だって危うい。




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