運命‐サダメ‐



『そう思ったんだけど、刑事さんがどうしてもって言うのよ。
それに、千夏ちゃんのことを聞きたいみたいで』



「お姉ちゃんの?」




私は、首を傾げた。


それはそれで、おかしい気がする。


だって、お姉ちゃんのことなんて殺された時に散々話したはずだ。


それを、今になってまた聞きたいとは、どういう意味だろうか。




『私も聞かれたけど、一緒にいた訳じゃないから分からないのよ。
じゃあご家族にって言うけど、千紗ちゃんしかいないし。
警察の方も、そこは分かっていると思うけど』




< 82 / 198 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop