社長と刺激的な生活


木村さんは毎日のようにキャーキャーと。


そして、今日で5日目。


毎日来店して貰えるのは“経営者”としてこの上なく嬉しい。


「ホント、余程丸山さんが淹れるコーヒーがお気に召したのね?」


「はっ!?何言ってるんですか!?オーナー!!」


「へ?」


私が丸山さんが淹れるコーヒーを褒めると、


木村さんが呆れ顔で……


「あの人、オーナー目あてですよ?ね?丸山さん」


「はい。僕もそう思います。接客の際にオーナーの事訊かれましたから」


「えぇ!?」


カウンターにいる2人は頷きながら私を見て


「ほら!!早速、お呼びが掛かりましたよ?」


「へ?」


木村さんに促され振り返ると、彼が手を挙げていた。


「はいっ!!行ってらっしゃい、オーナー!!」


「ッ!?」


木村さんにポンと背中を押され、渋々彼のいるテーブルへ。


「お待たせ致しました。ご注文でしょうか?」


私は営業スマイルで用件を伺った。


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