社長と刺激的な生活


“本屋”へ行くというのはウソ。


本当は、とある店に注文した商品の受け取りに行く予定。


昨日引き取りに行くハズが、


会議が長引き行けなかった。



さて、杏花はどんな顔をするだろうか?



俺は店舗の前に車を横付けした。


自動ドアを潜ると―――、



「おこしやす」


「引き取りに」


「へぇ」



女将は商品を取りにカウンターへ。


ここは、会長夫人(俺の祖母)が贔屓にしてる店。


俺も小さい頃から何度も来ていて…


女将も他のスタッフも顔見知り。



「おまっとーさんどす」



荷物を受取り、軽く会釈して店を出る。


注文した際に会計を済ませてあるので、


無駄話もせず、早々に店を立ち去る。



再び車に乗り込み、次の場所へと向かった。


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