社長と刺激的な生活


その夜―――――。


自宅に戻り、出迎えた杏花を抱きしめる。


「おっかえり…なさい…」


「ん」


帰宅と同時に抱きしめられ…不思議がる杏花。


俺は心の中で…


“ごめん。絶対俺が守るから…”


そう、呟いて……。


杏花は心配そうに見つめる。


ん? アレ??


杏花、また痩せたか?


最近はますます仕事が忙しくなり、疲れが取れない様子。


顔色も悪く、抱きしめると骨が当たる。


こんな杏花にさらに心配事を増やすワケにはいかない。


俺は不安を打ち消そうと、ムリして明るく振る舞った。


「杏花。1日って長いな。杏花が24時間そばにいないと、疲れが取れない」


「もう!!そんなこと言って~/////////」


「いや、マジだから。杏花、充電…」


「えっ!?////////////」


頬を赤らめた杏花に優しく口づけをした。


俺は心の扉を閉めたまま…。


< 73 / 294 >

この作品をシェア

pagetop