社長と刺激的な生活
ぶつかった女性は“ごめんなさい”と言い残して去って行った。
信号はいつの間にか赤に変わり、
プ――ッププップ――ッ…
クラクションが鳴り響く中、
交差点の真ん中で立ち尽くす。
「オーナー、……オーナー!?」
「えっ?あっ、ごめんなさい…」
いつ、どうやって店に戻ったのか覚えて無い。
さっきの……私の見間違いだよね?
うん!!………そうよ。
「……オーナー?そろそろ上がりの時間ですよ?」
「えっ?……ありがとう…」
事務所にいる私にホールスタッフの木村さんが声を掛けてくれた。
時計を見ると、いつの間にか18時を過ぎていた。
はぁ…。今日はいつに無く疲れたな。
お夕飯……作らないと…。
私は身支度をして自宅へ向かった。