A quirk of fate





すると大輔さんが
私を抱きしめた・・・。




「だ、大輔さん!?」


「泣けよ?」


「えっ?」

「辛いことばっかり
 一人で抱え込んでっと
 いつま爆発すんぞ?」


「・・・うん」



「優香ってよんでいい?」



「うん」



「優香、今だけは
 好きなだけ泣いていいよ。

 こうしてれば見えないだろ?

 だから・・・泣け」



「うん。大輔・・・。
 ありがと・・・っく・・・」







私は泣いた。



いっぱい泣いた。



今まで我慢してき分
いっぱいいっぱい泣いた。


 
< 141 / 187 >

この作品をシェア

pagetop