A quirk of fate

[航生side]




俺が喋り終わった後
優香吹き出しそーになってただろ?

体震えてたし・・・。

だから話すの嫌だったんだよ・・・。


「ねぇ。航生?」

「ん?」

「航生って、結構かわいいとこあるんだね」

「あ〝?」

「ひぃ・・・!!」

「優香?」

「・・・はぃぃ」

「お前男心わかってねーな」

「はぁ?」

「彼女にかわいいって言われて
 喜ぶ男がこの世のどこにいんだよ」

「だって・・・。
 かわいいもんはかわいいんだもん」

「俺なんかより
 優香のほうがよっぽどかわいーし」

「やっやめてよ!\\\」

そういって顔を赤らめる優香が
本当にいとおしい・・・。


「だって
 『かわいいもんはかわいい』んだろ?」


そういって笑うと彼女は
俺から顔をそむけてしまった。

「優香?」

彼女を呼んでも返事がない。

「優香?」

俺は優香の顔を覗き込んだ。


すると・・・。



優香は泣いてたんだ・・・。


「優香?なんで泣いてんだ?」

俺は優香の頭をなでながら聞いた。

「だって・・・。っく・・・こう・・きが
 やさし・・すぎるから・・ひっ・・・っく」

「んなことで泣くなって!」

「そんな・・に優しくしたら・・・ひっくっ。
 お別れ・・・す・・る時、寂しいじゃん・・・」
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