クッキーと花びら【短編】
何だか今日は仕事が、はかどらない…




ふと周りを見渡すと、残ってるのは私一人だった。




「はぁ。お腹空いた… お菓子もらおう。」




いくつもある箱の中で、やっぱり彼の名前が目に入る。




『天野さんからです』と書かれた文字を、そっとなぞる。



それだけでも、胸がせつなくなる…



その箱を開け、個別包装されたクッキーを一つ取る。



でも… 何故か、すぐには食べられず、じっと見つめていた。




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