雨あがりの空に

知らされた真実

次の日。

俺は、拓海を七恵さんに預けて、翠を病院に連れてった。

今日も、翠の体調は優れなかった。


車を走らせながら、後部座席に座る翠をミラーで見る。

グッタリと背もたれに体を預け、顔を歪めていた。


病院に着いて、俺は後部座席に回る。

ガチャッ。

車のドアを開けて、翠の体を支える。


「…大丈夫か?翠…」

翠は、何も言わず…コクッと頷いた。

翠の肩を支えながら、病院に入る。


受付を済ませて、呼ばれるのを待つ。



「…仙崎さーん、仙崎翠さーん」

受付をしてから、すぐに呼ばれた。


翠が入院していた時に担当をしてもらっていた先生。

高橋先生が、驚いた顔で翠を見た。

「仙崎さん?どうしたんですか?」

「…高橋先生、翠の体調が悪くて…診てください」

「…分かりました。じゃあ仙崎さん、診察室にどうぞ」

高橋先生は、俺に代わって翠の肩を支えた。


嫌な胸騒ぎがする。
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