王子様と秘密の××


「………か…!…悠!」


「……!」


名前を呼ばれて、俺はふと我に返った。


「もう…悠ってば呼んでるのに全然気づかないんだもん!」


「わりぃわりぃ…」


謝る俺に、胡桃は拗ねたような顔をする。


そんな顔も、堪らなく愛しいと感じる。


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