王子様と秘密の××

ご褒美やるよ



あたし、篠宮胡桃はメールを見て震えていた。


「……胡桃?携帯すごい握ってるけど、どうしたの?」


そんなあたしを見てユカコがそう言う。


「…う、ううんっ…なんでもない、よ?」


いや、本当はあるけど。


「それより、胡桃。今日も図書室で調べもの?」


「うん、ごめんユカコ…」


あたしはここ最近、お昼は図書室へ通っている。


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