王子様と秘密の××

乃愛と俊



「━━━…はあ…」


休み時間になって、大きなため息を一つ吐く。


「んもう…胡桃、ため息何回目ー?」


ため息をしたら、ユカコにそう言われた。


「あはは、ごめん……」


謝ったものの、またため息がでそう……。


だって……気づいちゃったんだもん。


悠のことが、好きだって……。


自分の気持ちに気づいてしまった以上、もう隠すことはできない。


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