卓上彼氏
「はぁ?!な、なんだよソレ!!」
がばっと藤堂くんは立ち上がった。
「みかみ狙ったって無駄だよ~っ、アンタじゃ無理無理」
友達は藤堂くんをおちょくるように手を顔の前で振った。
「ちっ、ちがっ、藤堂くんそんなんじゃないか……」
「じゃーなっ!!」
私が訂正し終わらないうちに藤堂くんは去っていってしまった。
「い、いーのあれ?」
「いーのいーの。藤堂みたいな女タラシみかみに近づけた危ない危ない♪」
友達は笑いながら藤堂くんの座っていた場所に腰をおろした。