卓上彼氏



と、すぐ近くにオーケストラ部の休日練習に来たいつめんの一人を見つけた。







や、やばっ!






私はエスカレーターを降りるととっさに柱に隠れた。






隠れながら辺りの様子をうかがっているうちに、私はいい事を思いついた。







そうじゃん、この人波も今私が乗ってきた電車に乗ってた生徒たちだし、じきに誰も通らなくなるよ!





そしたら次の電車で人が降りてくるまでに藤堂くんと合流すればいいんだ!








私は人が改札を通らなくなるのを確認してから柱の陰を抜け出した。








「藤堂くんっ!」





私はカードを改札にかざすのと同時に彼の名前を呼んだ。






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