記憶のキロク
 春風ちゃんが、心配そうに見つめている。

 それを視界の端に捉えるとなんだか少し楽になった気がした。

 なんかいつも春風ちゃんには心配かけてばかりだな。

 これじゃぁ、年上失格だな。

「大丈夫だ。心配してくれて、ありがとう」

 そう言いながら、春風ちゃんの頭を優しく撫でてあげる。

「ならいいんだけど」

 まだどこか引っかかるところがあるのか、俺を見つめている。
 
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