星王子の幸せレッスン
そんなとき、亮二に無性に会いたくなった。



亮二というのは前の派遣先の職場で出会った恋人で、かれこれもう2年間つきあっている。



仕事を辞めさせられたと言ったら、今度こそ結婚を決意してくれるかもしれない。



私は自分からプロポーズするのは嫌だった。



プロポーズというのは、男の方からしてもらいたいという夢があった。



周りの友達が続々と結婚していくなか、ぐっとこらえて亮二のプロポーズを待っていた。



でも亮二は私に、結婚の話も将来の話もすることがなかった。



私が友達の結婚式に参列したときの様子を話して聞かせると、「ふーん」と興味がなさそうにゲームを始めるのだった。
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