苦くて甘い~吉成~ 【密フェチ】

「凜子」


無防備に向けられていた背中にゆっくりと唇を押し付ける。


「っ!?」


少しずつ場所を変え、繰り返し――。


何度も何度も。


わざと聞こえるように音を立てて。


背中から肩、首筋へと口づけていく。


髪が短いからいつも露わになっているうなじがたまらなくて。


本当はずっとこうしたかった。


「――吉……成」


切なげに名前を呼ばれて、顔を上げる。


目の前には複雑な――。


女の顔をした凜子がいた。


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