大切な人に想いを伝える魔法の言葉
他人からの愛情を感じるとき、
もっとも基本的なこととして、
自分の存在を認めてもらえている、
ということがあるのではないかと思います。
機械的な態度を取られてしまったり、
まるで”モノ”として扱われたようなとき、
僕たちは淋しさを感じて、時には怒ってしまいます。
だからこそ、ほんのささいな一言に、
愛情を感じられるようなセンサーが、
だれしもの心に搭載されているのかもしれません。
ていねいな言葉でかしこまってもらうのも、
もちろん、おもてなしを受けて幸せになれます。
ただ、親しみを感じたり、さらに愛情を感じられるのは、
ぎこちなくてもいいので、その人が自分に対して、
本当に感じている想いを、たっぷりと込めて
言葉にして伝えてもらっているときです。
だから、そのお店のスタッフさんが、
どんな場面でも、どんな人に対しても
「いつもありがとうございます」と言っていたなら、
僕はこんなに嬉しくはならなかったかもしれません。
むしろ何も感じないまま、
見逃してしまっていたかもしれません。
きっと想いを伝えるときに大切なのは、
言葉を並べたり、付け足したりすることに、
大きな意味があるのではないはずです。