大切な人に想いを伝える魔法の言葉



「そうなの。

 なんにもしてないのに

 しあわせってすごくない?」

彼女が笑顔で僕に言います。



その言葉を受けとった僕は

もれなくしあわせを感じました。

なぜなら僕は、この平凡すぎる時間に

しあわせを感じていいのだ、という

許可がおりたように感じたのです。





たったその一言だけなのに、

その言葉がパスワードとなって

新しいしあわせのトビラを

開いてくれたのかもしれません。


僕自身は彼女のことを

すごくわかっているつもりでした。

好きな音楽から、

嫌いな芸能人まで

いろいろなことについて

長年のつきあいによって

知っているつもり、だったのです。


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